文フリガイド編集委員会通信

文学フリマガイドブック(通称:文フリガイド)の編集状況についてお知らせするブログです

編集方針の背景を説明します

 皆さん、こんにちは。秋山です。
 通算第8号発行に向けての編集方針は、もう見ていただけましたでしょうか。
 シンプルさを意識して、結論だけを書き連ねましたが、このブログを読んでくださっている方は、文フリガイドに対する関心度が高いかと思いますので、少し背景を説明しようと思います。
 長くなるので折りたたみます。

書名について

 書名は『文学フリマガイドブック 2015年秋(通算第8号)』としました。
 文フリガイドは1版、2版、3版、4版、5号、通算第六号、通算第7号と巻数にブレがありますが、ここでは直前の通算第7号を継承することにしました。また、通算第六号と通算第7号の表紙には「二〇一四年秋」だとか「2015年春」だとか、発行時期が書かれているにも関わらず、奥付にはその表記がなかったり曖昧ですが、次号では奥付にも、しっかりと『文学フリマガイドブック 2015年秋(通算第8号)』と明記することにします。
 これに併せて、今後、通算第六号と通算第7号について言及する際は、それぞれ、
『文学フリマガイドブック 2014年秋(通算第6号)』
『文学フリマガイドブック 2015年春(通算第7号)』
 という形で表記を統一することにします。

書名について、その2

 シンプルさを志向して『文フリガイド 第8号』ですとか、第二十一回文学フリマ向けに発行するので『文フリガイド 21』というのも考えましたが、あまり省略し過ぎて、かえって意味の分かりにくいものになってもしようがないことに気が付きました。
 やや長いかもしれませんが『文学フリマガイドブック 2015年秋(通算第8号)』これで行きます。略称は『文フリガイド 第8号』でお願いします。

編集体制について

 最高責任編集者を編集長に、責任編集者を副編集長に改めました。理由は「最高責任編集者」という言葉が一般的でないからです。歴代の最高責任編集者には怒られるかもしれませんが、これから文フリガイドを知り始める、新しい方にとって分かりやすくあることを重視します。
 また、副編集長(旧責任編集者)の人数を1~2名から0~2名としました。理由は判断に要するスピードを向上させるためです。編集委員会内で合意を取って、着実に進めるよりも、多少の粗があるにしても迅速に事を進めます。
 しかし、こうなるとすべてが秋山に集約されてしまうので、いわゆる属人化ですとかブラックボックス化という弊害を招く可能性があります。これを避けるために、なるべく自分の考えを明らかにしていこうと考えています。と言うか、そのために、このブログを開設して記事を書いています。

スケジュールについて

 下記スケジュールに基づいて発行予定です。
07月31日(金)推薦作の応募締め切り&編集者の応募締め切り&査読開始
08月31日(月)査読完了、編集会議実施、推薦作確定、関係者へ連絡開始、原稿執筆開始
09月30日(水)原稿締め切り、ゲラ作成、ゲラチェック開始
10月18日(日)最終締め切り
10月25日(日)入稿
11月02日(月)納品
11月09日(月)発行

発行日について

 第二十一回文学フリマの2週間前となる11月9日を、発行日としました。
 今のところ、吉祥寺に店舗を持つ架空ストア様と、秋葉原と新宿に店舗を持つCOMIC ZIN様に委託予定です。通販の事前頒布で、どれほど売れるかは分かりませんが、まずは試しにやってみます。

価格について

 従来通りの200円を維持します。

判型について

 非公式時代の1版から通算第7号まで、いわゆる新書判にてお届けしてきた文フリガイドですが、第8号では試験的にA5版に変更してみます。判型を大きくする理由は、推薦作の掲載数を増やしたいのと、文字サイズを大きくしたいからです。
 判型が変わるとなると、見た目が大きく変わることになるので、今までの文フリガイドのファンの皆さまには申し訳なく思いますが、新しい文フリガイドを応援していただければと思います。

ページ数について

 表紙込みで52ページを予定しています。
 具体的な台割は下記の通りです。
01 表紙
02 表2
03 中表紙
04 はじめに
05 目次
06-07 文学フリマの歩き方
08-11 フローチャート
12-39 作品紹介
40-45 特集記事
46-49 委員会メンバー紹介
50 奥付、編集後記
51 表3
52 裏表紙
 以上です。
 実際には8月から広告の募集を始める予定で、応募があれば委員会メンバー紹介と奥付の間に挿入予定です。広告は1ページ6,000円、見開き10,000円で募集予定です。

部数について

 今のところ300部を考えています。
 これから発生するであろう雑費を含めると、だいたい250部くらいが損益分岐点になるかと思われます。ただ、トントンで終わっても、いつまで経っても秋山がポケットマネーを供出しないと印刷できないので、少しずつでも積み立てられればと考えています。
 そのためのキーとなるのが広告費です。また機会を見て記事にしますが、ご留意いただければ幸いです。

作品紹介の内訳について

 第8号では小説26作、評論6作、ノンフィクション3作、詩歌5作を募集します。これは、第二十回文学フリマに参加したサークルの区分が小説が395サークル、評論が93サークル、ノンフィクションが48サークル、詩歌が75サークルだったので、この数字を参考にして決めました。
 もちろんジャンルの中でも、偏りが生まれないよう意識します。
 電子書籍区分として試験的に4作募集します。電子書籍については、境界線が定めにくく、取り扱いにおいて悩ましい課題を抱えることになりそうですが「文学フリマ後に、文フリガイドを購入した方が、掲載されている推薦作を読みたくても読むことができない可能性がある」という事態を考慮して入れることにしました。
 自薦については6作募集としました。この数が多いのか少ないのか、議論の余地があると思いますが、第8号においては6作で試してみます。

作品紹介の内訳について、その2

 頒布数の可視化が難しい電子書籍を除き、推薦作46作の内、文学フリマでの頒布数が50部を越えている作品の内、8作を大きく取り扱います。
 知る人ぞ知る、読み手を選ぶ傑作ばかりを集めたガイドも良いかもしれませんが、やはり、ちゃんと売れている、実績のある作品も、しっかり紹介したいと考えています。何故なら文フリガイドの読み手の全員が、知られていない作品を求めているとは限らないからです。
 むしろ、編集方針に書いた通り、一般来場者向けの案内の紹介を重視します。初めて文学フリマを訪れて、とりあえず話題を呼んで売れている本を読んでみたい、そう思っている方のために、8ページを割こうと思います。

掲載方法について

 基本的には、1ページに2作ないし3作の推薦文を掲載予定です。
 ひとつの作品に対して、複数の推薦者が推薦した場合は、スペースを意識しつつ全員に少しずつ推薦文を書いていただくようお願いする予定です。また、全作に編集者の推薦文をつけます。従って推薦作ひとつあたり、最低2人の推薦文が載ることになります。
 推薦文は、未読の方に対して推薦する文章ですので、いわゆる「面白くなかった」等の否定的表現は相応しくありません。本の帯に書かれている著名人のコメントや、巻末に付されている解説をイメージしてください。

マスコットキャラについて

 宵町めめさんに、文フリガイドの、マスコットキャラとして、キリンとナマケモノを描いていただきました。しっかりもののキリンと、ぐうたらのナマケモノが力を合わせてガイドする、という設定です。

 以上です。
 何かしら不明点ありましたら、なんでもお気軽にお問い合わせください。どうぞ、よろしくお願い致します。

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